手を描く
自由課題製作
基本的なデッサン力(形態の把握、材質感の描写、構図・構成、など)が、身についていると思われる人を対象としたコースです。
2つの課題傾向(ルーム)を柱として、それぞれのモチーフ設定の自由度を高めた内容になっています。
じっくりと制作していただき、より充実した作品制作に向けてのアドバイスをおこなっていきます。
課題グループ
1:静物課題…卓上モチーフ(自由に設定、室内風景(部屋の片隅など))
2:人物課題…手を描く、自画像を描く、モデルを描く
|
展開05-B-1
手を描く
自分自身の手を、肘近くまで入れてしっかりと描き込んでみましょう。
手の平だけなど、手首から先だけの構図にならないように注意してください。時計や指輪など小物・アクセサリーなどにも配慮して、画面の構成に変化を与えるのも良いでしょう。
|
2013/03/31 00:00までメンテナンスのため、投稿できません。
投稿者:kumakumap |
投稿日:2007/02/02 |

画像を拡大する |
今回、初めて投稿させていただきます。
受験の実技試験に向けて手のデッサンを練習しているのですが、なかなか50分という時間内に納得がいくまで描き込むことができません(この絵は一応1時間以内で描きました)しかし時間を気にせず描き込むと逆に黒くなりすぎてしまいます。
絵については少々親指の長さが気になりました。元々親指は長い方なのですが、やはり後に見ると違和感が…
余談ですが、受験のデッサンはインパクトが大切だと聞きました。B4サイズに実物大の手では印象が薄いでしょうか…?
アドバイスをよろしくお願い致します。 |
 |
講評日:2007/02/07 |
丁寧に描かれた、好感の持てるデッサンです。
まだ、実技経験としては少ないのだろうと思いますが、形の全体感をつかむセンスはなかなか良いものを持っています。
1時間という時間は絵を描いているとあっという間に過ぎてしまう長さですね。とことん納得がいくまで・・・とは難しいだろうと思います。
そこで、ポイントを明確に意識して制作すると良いでしょう。もちろん、ポーズや光の方向、視点などによってそのポイントは変わってきますが、一般的にはいくつかの要素(形・面・動き・トーンの変化など)が集中するところが大切なポイントとなるものです。
この作品の場合であれば、親指から手首に繋がる右側の輪郭とそれに沿って見えている指のあたりは重要なポイントとなります。どのような位置関係にあるのか、明暗の変化はどうなっているのか等を丁寧に見比べていきましょう。そのときに、細部を描き分けることばかりに気持ちが向いてしまうと逆に不自然な形になってしまうことがよくあります。時々全体とのバランスをチェックしながら、同じような力加減になりすぎていないか、同じトーン繰り返しになりすぎていないか、などを見てみましょう。
そのように見ていくと、ポイントとなる上記の輪郭部分がやや単調で固い感じになっています。そのために親指の裏側や根元のふくよかさなど、形の含み・回り込む形があまり感じられなくなっています。
また、指の明るいところと同じ調子があちこちに使われています。暗いところの明るさと明るいとことの明るさとに少しずつ違いをつけていきましょう。
そのためにも、柔らかめの鉛筆を多用しすぎないこと、基本となる筆圧(鉛筆を紙に押付ける強さ)を鉛筆の硬軟にかかわらず揃えること、鉛筆の芯を寝せて擦るような使い方を控えることに気をつけてみてください。徐々にトーンの幅が豊富になっていくはずです。
実技試験がんばってください。変にインパクトを出そう等と気負わなくても、しっかりと観察して誠実に描くことが何よりも大切なことです。短時間の試験では特にそれが重要となることでしょう。
|
  |
この記事の固定リンクを表示する |
投稿者:yasu52 |
投稿日:2007/02/02 |

画像を拡大する |
いつも丁寧なご講評、ありがとうございます。ひとつひとつのお教えにより、描くことの楽しさが深まります。
さて、手を描いてみました。濃い目の鉛筆がやや多かったのか、描くうちに、画面が不必要に暗くなったことが残念です。また、より躍動感のあるポーズをとるべきだったかも知れません。ご講評をお願いします。 |
 |
講評日:2007/02/07 |
しっかりと描き込まれた、充実したデッサンです。
コメントにある「不必要に暗く・・・」は特に気になりませんし、画像で見る限りは、充分に描きこまれたことによってでてきた豊かなトーンと感じられて、むしろ好感が持てます。
割と見落とされてしまいがちな手首、手の甲などの肉付き・動きもよく描写されており、しっかりとした形態感、肌の質感が表現されています。
しかし、残念なことに指の形(大きさ)が小さくなってしまっています。
大人の手に子供の指をつけたかのように、指(特に親指以外の4本)だけが他の部分に比べて、先端に向かうにつれて小さく細くなってしまっています。また、人差し指から小指にかけての距離感(手の幅広さ)もあまり感じられない為、スケール感までちぐはぐになって、手の形全体の印象が不自然に見えてしまいます。
yasu52さんの描写力からすればこれらのことは、注意深く形の比較をしていくこと、形の修正をためらわずに行いながら描き進めることを心掛けていけば、すぐに直せるところではないかと思います。ある程度描き進むと形の狂いに気がついても、出来ればちょっとの手直し程度で何とか上手くごまかせないかといった横着な気持ちや、せっかく描いたのにもったいない・・・といったような気持ちがついつい出てしまうものですが、ぜひ勇気を持って直していきましょう。
また、指が重なって見える影側の面は全体のトーンの暗さを気にしたためか、やや単調でしまりに欠ける調子になってしまっています。そのためにその部分の形がぼんやりした暗さ(黒さ)に沈んでしまって、形・面・空間がいまひとつ感じられないといったことに繋がっています。
暗部の調子を怖がらずにしっかりとつけて、ただ暗いだけでなく、形が感じられる描写をするように心がけましょう。
画面下の腕の部分が途中でプツっと途切れてしまう(画面の端まで描かない)のは、あまり感心しません。最後まできちんと描きましょう。
|
  |
この記事の固定リンクを表示する |
投稿者:anomarokarisu |
投稿日:2007/01/28 |

画像を拡大する |
はじめまして。今回初めて投稿させて頂きました。
手は色々面白いポーズがとれるので、どういった手を描くか迷いました。かたちを捉えるのや、手首と爪の部分の表現が難しく感じたので、よく観察して描きました。
ご講評よろしくお願いいたします。
|
 |
講評日:2007/01/31 |
細部までよく観察された力強いデッサンです。
シンプルなポーズながら手首を曲げる角度や、手を見る視点などに細かくこだわった感じが伺えます。その姿勢はとても大事なことだと思います。
紙の目が粗い厚手の水彩紙のような用紙に、柔らかめの鉛筆で描いているので、ややざらざらとしたタッチ、黒めのトーンが目立ちます。それが悪いというわけではありませんが、この場合はちょっと気になってしまいます。このような表面の効果・画肌は上手く利用するとその材質感や画面全体の雰囲気をつくるのに有効なのですが、逆にうるさい感じ(ごちゃごちゃとした印象)になってしまったり、汚れっぽく見えたりしてしまうことも多いものです。
この作品のように細部までしっかりと描き込もうとしている場合は、一般的には紙目の細かい用紙を使った方が良いだろうと思います。または、(荒目の用紙でも)全体的に硬めの鉛筆を使用して紙の目の凸凹をあまり目立たせないようにタッチを詰めていくと良いでしょう。
形の捉え方としては、全体的な印象はうまく掴んでいますが、手の内側(手のひらが見える面)と外側(手の甲の面・作品では親指から左側と隠れている面)が少々ちぐはぐで、構造的な一体感・骨格的なつながりがいまひとつ捉えきれていないようです。
手首の関節部分の描写も、やや腫れ上がったような丸さ(ボリューム感)が不自然に感じるところもあります。
これらは骨格的な組み立て・つながりを理解しながら観察していくことでかなり改善されるだろうと思います。例えば、人差し指を見てみると、その上に重なった親指によって左右に分断されて見える様な位置関係になっていますが、親指の右側と左側が、一本の指として繋がって見えませんね。途中で軸が曲がってしまっているように感じてしまいます。こういったところをその部分だけでなく、その他の部分、あるいは全体とのつながりを確かめながら、どのような作りになっているのかを意識しながら描いてみましょう。
|
  |
この記事の固定リンクを表示する |
投稿者:yucrunk |
投稿日:2007/01/07 |

画像を拡大する |
みなさん、はじめまして。
今回初めて投稿させて頂きます。よろしくお願いします。
だらだら、やっても駄目だと思ったので
3時間と時間を決めてやりました。
自分で気になる所は。。
手に比べて、腕の描き込みが弱いかな??
と思う所と、3時間という時間で
もっと細かい所まで描き込まないといけないのかな??
と、言う点です。
久しぶりに描くと、なかなか手が動かないものです。
厳しいアドバイス待ってます。 |
 |
講評日:2007/01/08 |
シャープに描かれた作品です。
線が思い切りの良い気持ちよさを持っている点、明暗がきびきびとして歯切れの良い感じなどが好印象を与えてくれまています。
時間を決めて集中して一気に描くというのは、ひとつの方法です。しかし、美大受験の直前対策というのでなければ、時間の限定に関してはさほど厳しくならなくても良いでしょう。むしろ、時間が過ぎても、まだ描き足りないかなと思ったら、遠慮せずにそのまま描き込んでみてください。この場合も、ご自身で腕の部分がもうすこし・・・と感じておられるので、1時間程度オーバ−しても描いてみたほうが良かったように思われます。
また、一度時間を区切った上で、少し間を置いて、客観的に自身の作品を見直してみるということも必要な、大切なことです。
「細かいところ・・・」は画像が小さめなので、判断しにくいところですが、それよりもまず、全体の形・プロポーションの正確さを心がけてください。
指のサイズと手のひらサイズではの大きさを測る基準が違ってしまったように見えます。(指に対して手のひらが小さめになっています。)手のひら自体も、上部(指の根元付近)と下部(手首付近)でサイズが違ってしまっています。そのために、全体の形の印象が多々寸詰まりでずんぐりとした感じになってしまっています。この辺は、時間にこだわらずに制作を続けていたら(基本的な描写力はしっかりとしてものを身に付けておられるように思われますので)、自ら気が付いて直せたところかもしれませんね。
あとは、歯切れの良い調子のリズムと裏腹に、ややぎらついた印象にもなっています。これは、明るい調子がどこもかしこも同じように見えてしまうためです。明るさの調子(質と色)を豊富にしていくことが、今後のポイントとなってくるだろうと思います。
その他描写の細部については、次回作以降、投稿可能な上限サイズに近い大きさの画像で見せていただきながら、コメントしていこうと思います。
次回作に期待しています。がんばってください!
|
  |
この記事の固定リンクを表示する |
投稿者:nitibana787823 |
投稿日:2007/01/04 |

画像を拡大する |
おめでとう御座います、今年も宜しくお願いします
多くの人の講評勉強になります・・・・が、自分で描いて見ると中々思うように手が動きません、何枚も描けば描くほど難しくなってきます、入門コースの難しさから脱しつ出来なく、気分転換に(手)を描いてみました 大変失礼ですが宜しくお願いいたします |
 |
講評日:2007/01/05 |
明快に描かれた、迫力あるデッサンです。
平らな面が基本になる入門コースの箱型のモチーフと比べて、ボリューム感に変化があり、しわなどの手がかりもたくさんあるので、nitibana787823 さんにとってはある意味この課題ほうがやりやすかった面があったかもしれませんね。細部まで神経の行き届いた良いデッサンだと思います。
しかし、全体的に明るいトーンの描き分けが物足りない感があります。
画像のせいもあるでしょうが、指にしろ手のひらにしろ、明るい部分の調子が同じになってしまっているようにみえます。そのため全体の調子が、ややぎらついた感じの印象になってしまっています。それに伴って、特に指などは、まるまるとしたボリューム感が先走ってしまい、自然な肉付きではなく、腫上がっているような形に見えています。(中指の描写に顕著にみられます。)
また、人差し指の明部は、形が感じられない抜け方(明るさ)になってしまっているために、指の形態(特に厚み)が良くわからなくなってしまっています。
手のひらの影の調子は、その部分だけをとれば、やわらかくきれいな調子で描けていますが、やはり全体の明暗の秩序・バランスが整っていないために、骨格がねじれたような歪み・不自然さを見せてしまいます。
それらの解決のためのトレーニングとして、ひとつにはライティングの工夫・光の方向や強さをスタンドライトなどでコントロールして、見た目にも明暗の流れがわかりやすくなるようにすること、前後関係を意識したポーズ・手のひらが正面を向かないように奥行きを持ったポーズを設定したり、そう見える方向から見て描く、などを試みてみましょう。それだけでも、注意すべきポイントがより明確になりますので、描写における目標もよりはっきりとしてくると思います。
さらに、描く形の正面・側面などの面の方向と、そのつながりを意識しながら、この手をにぎったらどこがどのように動くか・どんな形の手になるか、などを想像しながら描いていくと良いでしょう。
|
  |
この記事の固定リンクを表示する |