
第5回 2006/01/27
芸術学部 観光デザイン学科
専任講師 藤木庸介
デッサンが得意でない人へ

学生時代、僕はデッサンが得意ではありませんでした。今でも芸術系大学の教員にしては、あまり上手ではありません。でもそのことで、今までの活動に支障を来した事はありませんし、この先も無いでしょう。
僕の専門は建築設計、つまり建築のデザインなのですが、少なくともデッサンが得意でなければ建築のデザインが出来ないということはありません。逆に言えば、デッサンが上手だからといって、建築のデザインも上手にできるとは限らないのです。
更によく言われる事ですが、デッサンを得意とする人がデザインを考える場合には、そのことを認識した上で十分に注意をしなければなりません。
つまり、労せずして上手に絵が描けてしまうので、それに満足してしまうことに陥りがちなのです。言うまでも無い事ですが、いくら上手に「建築の絵」を描いても、それは紙の上に描かれた上手な「建築の絵」であって、上手な「建築のデザイン」とは限りません。建築をデザインすることとは、実際に形になる実在の空間を目指して、様々に考察を重ねることであり、デッサンはその補助的な役割を果たすに過ぎないということを、忘れるべきではありません。
しかしだからと言って、まったくデッサンの勉強をしないままには建築のデザインもできません。空間イメージを2次元的に視覚化すること。つまり思い浮かべた空間を描写したり、優れた建築を写生して、その構成を理解したりすることは、非常に重要なデザインワークなのです。建築デザインにおいても、基本的なデッサン技術の修得は必要不可欠です。
しかしあまり深刻に考える必要もありません。基本的な事さえできるようになれば、大抵の空間イメージは描けるようになるでしょう。形を正確に捕らえ、光と影といった要素をしっかり描写できるようになること。それだけできればいいのです。それ以上の絵画的クオリティーを求めるものではありません。
だからデッサンが得意でないあなた!デッサンが上手でないからといって、デザインやアートに対する関心を諦める必要はありません。自分が目指す目的に応じて、デッサンの勉強の仕方も考えてみましょう。もちろんデッサンを上手く描けることに越したことは有りませんが、上手くなくても何とかなるものなのです。
現在の作品投稿インターバル
- 入門コース 3日間 (本日投稿の場合、次回投稿2008月11月25日より可能です。)
- 実践コース 3日間 (本日投稿の場合、次回投稿2008月11月25日より可能です。)
- 展開コース 5日間 (本日投稿の場合、次回投稿2008月11月27日より可能です。)












