
第1回 2005/04/22
芸術学部 造形学科
教授 加藤明子
造形の基礎となるデッサンとは
普通、デッサンといわれ、使われる言葉には大別して二通りの意味があります。
一つは 作品を仕上げるためのエスキース つまり下絵(素描)とよばれるもの。
二つ目は「表現」としてのデッサンで表現の可能性、作家の感性を追究した“作品”にしあがっているもの。
どちらもモノ創りの原点であり、表現行為として重要なところです。どちらにしても作品を創るということは、目の前の対象物に対する自分の考えを具体的にモノ(作品)として表現しなくてはなりません。紙やキャンバス等の上に自分がイメージし、思ったとおりの形が(線が)描けますか。ここが問題です。実は私たちが日常生活で使っている「・・・を見た」と言う時の「見る」という意味と、芸術空間において「モノを見る」と言う時の「見る」という意味の間には大きな違いがあるのです。その違いとは 日常生活では「モノ(たとえばリンゴ)」がどのようなモノかは それまでに学習した概念(リンゴは丸くて 赤くて 食べられるもので・・・)で判断しますね。でも 目の前にある「モノ(リンゴ)」を概念だけで判断して「見た」つもりになっても表現にはなりません。なぜでしょう?

“丸い”モノ・・・どのように“丸い”のでしょう。
どこかイビツではありませんか?よくよく観察してください。この観察すること、これが大事なのです。「目で見る」だけでなく、触って、嗅いで・・・そう、人間にそなわる五感で観る。そして最後にあなたの心で対象物が何者かを観る。その観察にしたがって描いていくこと。描いていくことが出来ること。出来上がったデッサンが目の前の対象物の特徴をちゃんと表現していること。これが始まりです。
まずは一本の線が自分のイメージしたとおりに引けるように手を動かしてみましょう。
デッサンの第一歩・・・そして創作への道が始まります。
現在の作品投稿インターバル
- 入門コース 3日間 (本日投稿の場合、次回投稿2008月11月25日より可能です。)
- 実践コース 3日間 (本日投稿の場合、次回投稿2008月11月25日より可能です。)
- 展開コース 5日間 (本日投稿の場合、次回投稿2008月11月27日より可能です。)












